日経社説 ガス事故が問う安全の原点

 もちろん利用者にも自己責任はある。だが、これから高齢化が進むとともに利用者の注意力が低下し、装置の複雑さについていけなくなる例が増えることも考慮すべきだろう。利用者側の変化に配慮した製品の設計や安全対策を企業は心がけてほしい。社会的弱者の立場で製品の設計を改良するユニバーサルデザインは世界の潮流でもある。ガス器具のように人の生命を左右する製品であれば、なおさら細心の配慮が必要だ。

 「利用者の自己責任」はブログなどではタブー化しつつある。それはそれとして大衆の生活環境の変化もあるかとも思う。このあたりは、時代の感性もないとわかりづらい。
 とはいえフールプルーフの安全性は今後より重要になるのは確か。