NHK ETV特集 焼け跡から生まれた憲法草案、見たよ

 ⇒ETV特集 2月3日(土)

日本国憲法が施行されて60年になる。その誕生に新たな光を投げかける資料が最近、関心を集めている。終戦直後、日本人が構想したさまざまな憲法草案である。政府やGHQとは別に民間の憲法草案が作られていたのだ。

 誰もが知ってるわけで、そんな大げさもんじゃないんだけどね。

中でも注目されているのが、在野の学者やジャーナリストが党派を超えて集まった「憲法研究会」。 1945年12月に発表された「憲法草案要綱」は、国民主権と人権尊重の原理を掲げ、「日本国ノ統治権ハ国民ヨリ発ス」とし、天皇の役割は儀礼的なものに制限。象徴天皇制の原型とも言えるものだった。 GHQの民政局はこの草案に着目。法律の下の平等や、拷問の禁止など、基本的人権の規定には、GHQの草案を通して現在の憲法にそのまま取り入れられた条文もある。

 とかいうストーリーを強調にしたかったんだろうけど、実証研究的にはあまり大した話ではなかった。
 再現映像が臭すぎ。とくにやたら煙草を吸うシーンも臭げで無意味。
 結局、GHQの草案との関係ははっきりしないというか、別の話のように思えたし、事実関係を整理してみると、逆に憲法草案要綱自体GHQ側の作為ではないかという疑いも持った。まあこのあたりは別の機会があれば調べてみたいとは思った。
 総じて、大正デモクラシー的な歴史の、一つの総括としての憲法草案要綱史はそれなりに意味があるのだけど、現行憲法史の解明部分をもっと明確にしたほうがよさげ。