毎日社説 世界情勢 共通の土俵で協調を広げよ

 今年も地球は戦禍に苦しんでいる。イラクアフガニスタンの流血は収拾の見通しがつかないままだ。内戦のソマリアからイスラム原理主義勢力を駆逐したエチオピアは「対テロ戦争」を軍事介入の理由にあげ正当化を図った。対テロ戦争は米国だけの専売特許ではなくなった。だが、対テロ戦争と名づけさえすれば、常に正しい戦争と認定される免罪符ではないことにも気をつけたい。

 ソマリアエチオピアが言及されているだけでスーダンへの言及がない。また他アフリカへの言及はない。

 10年間にわたり約1万3000人の死者が出た内戦が収拾に向かう国がある。ネパール政府と武装勢力ネパール共産党毛沢東主義派」は昨年11月、包括和平合意に調印した。毛派は武器を置き、6月に予定される制憲議会選挙に参加する。他者との違いよりも同じ点に着目し、共通の土俵を広げる。ネパールがその成功例になってほしい。そうした作業の積み重ねを世界に広げ、和解と国際協調につなげる年にしたい。

 ネパールの問題はまだこう言える段階ではないだろう。
 こういう問題もある⇒インド北東部、移住農民ら40人以上を就寝中射殺 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 アッサムのケースは毛沢東主義とは直結していないが、あの地域全体に不穏な状況はある。
 参考⇒海外安全ホームページ
 というか、インド内には毛沢東主義がある。