シマウマとオカピはどこが違うか

 千住博さんお母さんの本は、読んでいて元気が出てくる。以前にも本欄で紹介したことがあるが、次の三冊をまだ手にしたことのない人は是非、読むといいと思う。

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千住家の教育白書: 千住 文子
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千住家にストラディヴァリウスが来た日: 千住 文子
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母と娘の協奏曲: 千住 文子,千住 真理子

 きっと母が好きになる。そして元気が出る。
 さて、今日は千住博さんの新刊「ルノワールは無邪気に微笑む」(朝日新書)を読んでいてふと思い出した話をご紹介しよう。

弁当さん、シマウマとオカピはどこが違うと思いますか。(略) どこが違うんでしょうか、尊敬されるシマウマとなんだよそれとか言われるオカピ。だれもシマウマの子を「小型のオカピ」とは呼びませんよね。(略)

 じつに難しい問いである。
 実際、長い間、オカピはシマウマの仲間だと考えられていたが、Webの進化によって、キリンの仲間であることが分かった。現在ではウシ目(偶蹄目)キリン科に属する哺乳動物である。
 脚の曲線美が美しく、森の貴婦人などと呼ばれる。たまに蹴られたいという人がいて年間300人ほどの怪我人がでる。20世紀に入ってから初めてその存在が確認された珍しい動物で、ジャイアントパンダコビトカバとともに世界三大珍味の一つである。