朝日社説 冥王星 地球は君を忘れない

 読んでてあれれという感じ。もしかして執筆子、冥王星誕生の由来や背景を知らないのでは?
 ウィキはさらっと書いてあるので、これではわからんか。
 ⇒冥王星 - Wikipedia

海王星の摂動が発見されたことから、第9惑星の存在が議論されるようになった。パーシヴァル・ローウェル第9惑星の存在を予想し、その探索に生涯を捧げたが、発見に至らなかった。彼に学んだクライド・トンボーは当時最新の技術であった「天体写真」を利用。膨大な写真を撮影し、それを丹念に精査した結果、1930年に「第9惑星」を発見した。それが冥王星である。

 ⇒パーシヴァル・ローウェル - Wikipedia

パーシヴァル・ローウェルPercival Lowell, 1855年3月13日 - 1916年11月12日)は、アメリカ合衆国ボストン生まれの天文学者である。
 
もとは実業家であったが、数学の才能があり、火星に興味を持って天文学者に転じた。私財を投じてローウェル天文台を建設、火星の研究に打ち込んだ。火星人の存在を唱え1895年の「Mars」(「火星」)など、火星に関する著書も多い。

 ⇒クライド・トンボー - Wikipedia

クライド・ウィリアム・トンボー(Clyde William Tombaugh, 1906年2月4日 - 1997年1月17日)はアメリカイリノイ州生まれの天文学者。1936年にカンザス大学天文学部を卒業後、1939年に北アリゾナ大学で修士号を得ている。

その際には当時最新鋭の技術であった「天体写真」を使用した。彼は1万枚以上の写真を撮影し丹念に精査し、その結果、1930年2月18日に冥王星を発見した。

彼は生涯に14の小惑星を発見した。また、UFOにも関心を持っていた。

 えー、つまりですな、冥王星というのは、極めてアメリカ史なのですよ。アメリカが世界の科学を担うようになった時代精神の象徴的なものでもあるわけで、これに対するアメリカ人の思い入れが深い。
 しかも、パーシヴァル・ローウェルクライド・トンボーも、火星人だのUFOだのとも隣接している。そのあたりの歴史の精神考古学的対象というか。