日経春秋 春秋(7/21)

個人の名をあげて、親の心子知らずと指摘した上で、だから私はあれ以来参拝していない、それが私の心だと結ぶ。熟慮の末の判断、論理の帰結である。

 呆れて物が言えない。親子の関係の外から「親の心子知らず」と言えるような権威は存在しない。「熟慮の末の判断、論理の帰結である」ではなく、こんなもの私人としての内々の放言であり、宮内庁政治の一員であったというに過ぎない。