朝日社説 陸自イラク撤収 この経験を検証しよう

 この標題なので、うへぇとくるのを期待したが、それほどひどくはない。
 朝日はいろいろ負け惜しみみたいなネタを突いているが、これはどう見ても小泉の勝ちでしょう。
 結局、政府もマスコミも書かないのだが、自衛隊は実際には英国の私企業に守られていた。最後はオーストラリア軍だった。その意味こそもう少し日本は考えるべきなのだろうと思う。
 この戦争、というか統治は、ざっくりと見れば、米国の暴走や米国のヘマ、というのもあるが、より大きな問題は、民営化された戦争産業というものの確立だった。そんなものが世界の未来の平和になんの意味があるのか、難しい。
 この間、左翼的な思索が非常に劣化したなとも思う。テンプレしたというか。もともと日本の左翼は一部の貴族的な指導者+インテリ+メディア、で、その背景に多層な工作や厚い動員があった。下部構造が崩れて上部構造があたふたとちゃちな煽動をするようになった。