朝日社説 ジダン退場 差別にもレッドカードを

 今回の件で、たまたまきっこを読んで唖然としたが、左翼っていうのは、こういう発想する人々か、と。

 FIFAは20日にも結論を出す。マテラッツィ選手は差別発言は否定している。必要なら他の選手からも話を聞き、サッカーを愛する子供らにも分かる丁寧な説明を心がけてもらいたい。

 そんなことは公開する必要はない。公的な問題ではない。公的な問題はジダンが処罰を受ければいいというだけのことだ。だいたい、「おまえの母は淫売だ」というのを子供らにも分かる丁寧な説明ができるのか。丁寧な説明がありうるなら、その本質は、個の名誉に賭けた怒りというものであり、ジダンは十分にそしてほぼ完璧に表現した。ジダンを愛する子供たちはジダンを信じるかどうかがだけが問われる。

 世界中のファンが目にした退場劇。その真相を解明し、毅然(きぜん)とした措置を講ずることが、FIFAの責務である。

 毅然とした態度とはFIFAという興業が成立するための前提に限界づけられる。
 たかが興業である。プロレスと同じだ。猪木に君たちは何を求めていた。