毎日社説 環境税議論 経済・社会を変える制度に

 スティグリッツ構想はいいのだが。

 スティグリッツ構想は国際的な為替取引に一律課税するトービン税構想に似ている。温暖化という問題には地球規模で取り組もうという先進的な試みは、実現性に難点はあるものの、検討に値する。
 この観点から、日本も環境省が主張する温暖化対策財源を確保するための環境税という考え方から早く抜け出し、経済、社会そのものを変える税制という発想から論議を進めるべきだ。ガソリン1リットル当たり1〜2円程度では、需要抑制効果も期待できない。

 それと、ここまで積み上げてきた京都システムとの整合はどうなるのだ?
 そこがさっぱりわからない。
 実現性のない正論(アクションプランが現実のシーンで想起できない論)というのは、いかにも、スティグリッツ的ということか。