朝日社説 豪雨対策 あふれる川を前提に
ほぉという感じ。
国土交通省にも動きがある。豪雨対策を考えていた審議会が昨春、流域を平等に守る考えを改める提言を出した。途切れなく堤防をつくるのではなく、住宅や農地など洪水から守るべき対象を絞り込もうというのだ。
場所によっては、反発があるかもしれない。だが、いくらダムを築いても、どれだけ堤防を強固にしても、それで人の命や財産を完全に守れるかどうか。はなはだ疑わしい。
洪水への有効な手立てとは何か。豪雨の頻発や財政事情を考えると、審議会の提言は現実的な判断と言える。
川はあふれるもの。その前提に立ち、行政も住民も対策を考えていきたい。
科学的に考えるとそういう結論、つまり、河川は氾濫するもの、ということになるのだと思う。地球温暖化に結びつける問題とは違うが。
ただ、こういう提言を朝日はどう考えてしたのだろうか。反ダム気分だったのだろうか。
というのは、同じ事が先日の沖縄の豪雨でも言えた。
このことは、本当のエコロジーがなんであるか、大きな難問でもある。