読売社説 [レバノン情勢]「歯止めがかからない中東危機」

 まあ、そうだな。しかし、ハマスは一枚岩ではない。

 ヒズボラは、兵士解放の条件として、イスラエルが収監しているパレスチナ人らの釈放を求めているが、イスラエルは拒否している。イスラエルの目的が、レバノン南部に拠点を置き、イランやシリアと関係の深いヒズボラの掃討にあるのは間違いない。
 パレスチナ自治区で、やはりイスラエル軍の攻勢下にあるパレスチナ自治政府ハマス内閣を側面支援するのが、ヒズボラの狙いの一つ、と見られる。

 アッバスを立てるしかないだろうし、オルメルトというか軍部を統制しない、と。

 しかし、自治政府アッバス議長は、「和平がこじれた」と、ヒズボラの“余計な援護”にむしろ当惑の色を隠していない。ヒズボラは、イスラエル軍兵士を早期に釈放し、イスラエルへの軍事攻撃を自制すべきだろう。

 現実には揺り戻しまでかなりひどいだろうが。