朝日社説 盗作疑惑 並べて鑑賞してみたい

 この問題を盗作問題で絞るなら社説にする意味はないだろう。公益的な問題性だけが社説的な問題だろうから。

 その文化庁は、高松塚古墳の壁画にカビが大量発生した問題でも批判されている。古代の遺産の保存で失策を重ね、現代の盗作は見逃す。これでは信頼をなくす。賞の権威にとどまらず、自らの足元も揺らいでいる自覚が求められる。
 どの賞であれ、候補者と審査員の人間関係が選考に影響することがある。ましてや芸術選奨の美術部門は、絵画、彫刻、写真、建築など幅広い。その分野の専門家でないと、作品を見ていないことだってありうる。審査員の人選を含めて見直しが求められる。

 問題は政府側なのだが、これで批判になっているとも思えない。