日経春秋

 ⇒春秋(4/28)

 建国記念の日を設ける法律が成立した66年に、政府は、どの日がふさわしいか世論調査したことがある。1番多かったのは、実際に記念日になった旧紀元節の2月11日で47%を占めた。これと大差があるものの講和条約発効の日は6%を得ている。独立を回復してまだ14年だから、この日は“独立記念日”と意識されていたようだ。
 宮沢さんの「胸がつまるような気持ち」が実感できないのと同じに、「きょう晴れて独立を迎う 新生日本の発足」と本紙では報じた、条約発効の日の喜びは、実感はできない。それでも、戦争に続く6年8カ月の占領が終わった日の国民の思いを想像してみたい。54年前の今日28日、講和条約が発効した。

 こういう馬鹿な話が大手新聞に載っているかぎり沖縄問題の核心は残る。ふざけんなよ、やまとんちゅうということは佐藤栄作だって知っていた。昭和天皇だって知っていた。言えなかった。言わなくてもわかった。でも、言わないでいるうちにこんな馬鹿な事態になってしまった。