いったいブログで何が起こっているんだ?

 正直に白状する。どうもここ1〜2日のブログの動きがしっくりこなかった。
 なんのことはない私が属するブログ界のお仲間じゃしょうがないよねとの論調が瞬く間に広がったり,はてなの中でぶくまのユーザーが爆発的に増えたり,mixiGREEはてなオウケイウェイヴなどのSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)なるもので急速に馬鹿じゃねーと言われたりといった現象だ。
 よく分からないものがブログで酷評されて広がっていく様を横目で見ながら,はやりの「1.0と2.0」の対比で言えば,「こりゃ“ブロガー1.0”には理解できない“2.0世界”が来てしまったか」との思いにとらわれもした。

何も売っていないのにもうかるなんて

 私が違和感を覚えた一つの要因は,こうしたメディア界とそのリアクションの文章が直感的に理解しにくいことである。モノもサービスも売らないネット企業の代表的な収益源は,株価への期待の期待である。もう一つが,自分のフィールドへの恐怖感への防衛費である。まあ、払ってとけ、と。
 あえて不明をさらしたのは,自分と同じ70代以上の“おじいさん”と話していると,どうも「なんとなく腑(ふ)に落ちない」と思っている人が多いように感じたからである。やはり歳のせいか。エンタープライズ・システムを見てきた人たちが,「Web 2.0」世界を攪乱しているプレーヤーが何者なのか,猫蛙じゃないのかというあたりを自分なりに直感的に理解するためのヒントにでもしていただければと思う。私自身はこれまでを反省し,新分野のネタに注力していくつもりである。