日経春秋

 ⇒春秋(4/5)

▼「戦争協力者」の汚名を一身に背負って日本を去った画家がフランスへ帰化して死去したのは1968年だが、以来今日まで国内で「フジタ」に再評価の光があてられることは少なかった。みずみずしい裸婦に愛くるしい少女や猫を描いた平和で優しい作品から、時代にもてあそばれた芸術家の肉声が聞こえる。

 逃げを打つみたいなコラム。
 本当の芸術家は時代にもてあそばれたなんてことは言わない。