Web2.0なんたら

 これを読んで⇒「梅田さん、Web2.0って企業情報システムに影響しますか?」:ITpro
 率直に言って、ふーん、ま、そうかな、という感じ。もちろん、自分が理解してない点はある。
 先日も切隊さんエントリ関連でちらと書いた。で、私はどっちかというともっと技術の土台の意味合いのほうに関心を持つのだが、またしても書かない。
 で、参照のエントリでふと思ったこと。
 最大のチェインジはマネーではないか。というと曖昧だが。
 eBay、Yahoo Auctionのようなものがもっと産業と流通全体に起こる可能性を支えるものとしての情報のフレームワークWeb2.0の最大のインパクトなんだろうと思う。このことを、以前にも書いたが、ホリエモンは直感していた、と思う。
 この問題は私がある程度詳しい分野の例もあるのだが……。ま、ちっとボケた例でいうと、楽天共同購入みたいなものをもっと市場を広げて生産から流通をコントロールする情報ということだろう。現在のPOS的な発想ではそれが一元管理的なものだが、もっと、なんというか株式市場的な神の見えざる手が機能するような公開性の情報で可能になるのではないか。
 で、特に日本だが、産業・流通・消費というのが、実際的には、官僚の情報制御でできている。そしていつからか左翼的なものが国家志向のバックラッシュを起こして事実上官僚制と利益を一にしている。これをきちんと破壊していけばいいのだろうが、日本の現状からは描けない。
 可能だとすれば、業者の輸入と個人輸入の仲介的な仲卸的なものがWeb2.0的に制御できればいいのだろうと思う。なんとなくだが、家具屋の世界はかなりそれが実現しているふうにも見える。
 で、実際の問題は、現実の小売りなわけで、つまり、コンビニということだ。コンビニがどうWeb2.0になるか、というか、そういう可能性がどこから出てくるか。
 たとえば、比喩的な例だと、レンタルDVDというのがある。これ自体はセルに駆逐されるだろうが、現状では、これ面白いという促進と郵送で貸しますよという二系しかなく、集金のモデルも単純。単純だからいいというのがある。でも、これ、SNS的にして、友だちにずるっと貸してその友だちが貸すとか、今ならレンタルは安いよ株式市場みたいなモデルはWeb2.0的に構成できる。ま、現実の問題としてはシステム+マネージメントの問題になり、後者でこけるのはライブドアの経験でもあった。
 外食から中食への、そしてデパチカのカスタマイズ、コンビニのケータリングといった部分がうまく市場の情報と絡み合うか。
 おそらく一番のネックはパソコンだろうな。Web2.0に一番そぐわないのがパソコンでもあるだろうし。