産経社説 民主党執行部退陣 再出発にはなお課題多い

 辞任表明と同時に同党の送金メール問題に関する調査報告書が発表された。永田氏に偽メールを渡した西沢孝氏からの事情聴取を踏まえ、(1)党はなぜメールの真偽をチェックできなかったのか(2)前原氏はなぜ、党首討論で「資金提供の確証を得ている」と発言したのか−などを取り上げている。
 前者については、永田氏の誇張や事実に反する報告を見抜けず、情報をチェックする仕組みがなかったとしている。後者では前原氏が事実関係を誤認していたうえ、「確証」発言は「言葉が間違っていた」と述べたことなどが報告されている。
 肝心のだれが偽メールを作成したのかに関しては、西沢氏は聴取に「言えない」と述べるだけだった。西沢氏の衆院懲罰委員会での証人喚問も取りやめられた。結局、真相は解明されないままに幕引きとなり、遺憾である。

 一応メモとして。