小谷野先生、過激なことを言う?

 ⇒著作の題名にもなった「もてない男」はどうしたらいいでしょうか。

過激なことを言うようですが、人妻の性を解放して一妻多夫制にすればいい。昔は妊娠の問題がありましたが、今は避妊技術が発達したので、この問題はあまりないと思います。道徳的懸念さえ振り払ってしまえば「もてない男」はかなり救われる。民法には「不貞は離婚の理由になる」と書いてありますが、これは夫が容認すればクリアできます。男性側も若い女性ばかり見ずに、40代女性の魅力に気づくべきです。

 脊髄反射はしないとして。
 根っこの問題はその前ページ⇒「誰でも恋愛できる」という幻想を捨てよ - nikkeibp.jp - 年収と非婚率の知られざる関係

人間には遺伝や環境によって形成された、能力の差があります。だから努力したからといって、誰もが東大に入れるわけではないし、マラソン選手になれるわけでもない。これと同じように、いくら努力しても恋愛ができない人はできない。

 つまり、恋愛はできないものだが(恋愛→結婚)、性の問題は一妻多夫でよい(性の満足→一妻多夫)、と。
 一種の思考実験のような印象を持つが、と。
 私は恋愛の根幹は、一種の信頼関係かなと思うし、それが結婚という枠を持つのは信頼関係というのがある程度外枠を必要とする歴史の知恵かなと思う。信頼関係はいわゆる性的な直裁な関係が薄れてから重要になる。
 で、恋愛ができない=信頼関係は不要というのを前提とすると、一妻多夫でよいか?
 あと、意外と現実というのは、一妻多夫的だったりする。もてる男に何人も女がついている、逆もあり。ただ、小谷野先生は40代女性というところにちょっと含みはありそう。
 ま、わかんないな。
 詰まるところは、老いと孤独ということかな。結婚は、子どもを生むことを含めて、老いと孤独に対する歴史的なソリューションでもあった。
 というか、現実の世界でもそう恋愛で結婚ということもないように思う。