産経社説 弁護人と審理遅延 国民に「裁判不信」を招く

 この裁判の二人の弁護士は、今月六日に辞任した弁護士に代わって就任した。ともに死刑廃止運動を進める弁護士で、とくに安田好弘弁護士はそのリーダー的存在として知られる。
 出廷しなかった理由について、弁護人側は、「日本弁護士連合会が開催する裁判員制度の模擬裁判のリハーサルがある」とし、「接見や記録の準備に時間を要する」ことなどをあげ、訴訟遅延が目的でないと強調する。
 しかし、この事件の裁判長は、五月下旬に定年退官を迎える。それまでに結審していなければ、合議をやり直すことになる。このような経緯もあり、弁護人側が意図的な引き延ばしを図っているとみられるのだ。

 この問題は複雑。簡単なコメントはない。