観測問題後記

 これ⇒欣印日記はてな - 曇
 うーん。
 率直な印象をいうと、あさんよりかみ合ってない感じがします。

 どうも誤解があるようですが宇宙全体に量子論が適用されるのは本当に一番最初の最初だけですよ。ビッグバンから1秒後にはもうバリバリの古典論(といえば非量子論の意味です)だけで支配される世界です*3。我々が見てる宇宙なんてもう古典も良い所。“宇宙の波動関数”(というものが考えられるとして)は、収縮しちゃった後の世界です。観測というのは何も人間がいなくてもマクロ系との相互作用があれば観測です。

 まいったな、というのが率直な印象です。クラウザーやアスペの実験とかはどうなる?
 この議論もう疲れたので繰り返すのもなんですが、(1)odakinさんはベル不等式の意味を問われていないように見えるというか意味を問わない宣言をして物理屋じゃないものがうだうだ言うんじゃねーと言っているように思える。(2)Bernard d'Espagnat はシカト。
 ちなみに⇒Bernard d'Espagnat - Wikipedia, the free encyclopedia
 この手の議論は、昔は好きでよくやったものだけど、おまえみたいな文系になにがわかるかというだけになる。理系にもいろいろあるんですけどね。
 で、この問題なんだけど。
 あまり日本人には関心の向かない話だし、私自身は、d'Espagnatや大森の思想を孤立的に深めていきたいと思うのと、最近、ベルクソンに傾向しつつあり、孤立偏狭的になりつつある。
 町田茂の本とか読みなおしたけど、odakinさんの主張される観測者効果は否定されていて、そこから議論が前提になっている。
 ⇒「「量子力学の反乱」―自然は実在するか?最新科学論選書」
 町田茂なんかトンデモとか言われるなら、そのあたりで終わりということで。