産経社説 アスベスト大綱 救済とあわせ検証が必要

 石綿対策についてはこれまで、厚生労働省が「その時々に置かれた状況の中で可能な試みはしてきた」「個々の点で問題にすべきところはあったにしても、やるべきことは、やるべきときにやってきた」などとして、大きな誤りはなかったかのような認識を示すことがしばしばあったからだ。
 被害者に対する救済はもちろん急務である。だが、それと同時に「なぜ被害は長期にわたって放置されてきたのか」という点についての検証が明確になされなければ、国民の健康を脅かす政府の大いなる失敗は、かたちを変えて繰り返されることになる。

 朝日新聞かと見まごうほど。