もう10年以上前だが連れられて…その2

 歌舞伎町のランジェリーパブに行った。二次会だったか。自営業のオッサンのおごりとかいうので、例の悪友が社会勉強というものですよとかいうので…ほいほいと、でもないが。
 オッサンは、いいか、ここは触ってはだめなんだ、くどくのが重要だと説教しくさっていた。後で知ったがオッサン実はアル中で廃人の手間だった。ふと思うのが今の俺の歳より若いな。
 ランジェリーパブというのは、つまらないものだった以下略というくらい。友人はけなげにくどいていたが、私は関心なかった。つうか、下着の女がぞろっとでもないがいると、支度部屋のような感じがてしまっていけないうえに、店の作りがちゃっちいから文化祭だよ懐かしいなである。ま、それだけなら記憶にも残らないのだが、私の前に、すごいデブの女がいた。ランジェリーのデブである。想像していただきたい。別に話もしない。彼女はリラックマ状態である。と、そのうち、彼女は寝てしまった。椅子にすわったまま、でろーんと寝てしまったのだ、ランジェリーデブ。が、私は、正直にいうと、なんか心が和んだ。こーゆーのはいいんじゃないか。なんかそのデブの脂肪オーラにやさしく包まれたような感じもした。
 帰り際振り向くと彼女はまだ寝てた。椅子から落ちなかったのは体重のせいというか、やわらかな身体のせいだろうかと思った。