そういえば高橋治則…

 今年の7月18日に死んでいたんだな。くも膜下出血、享年59。ま、60まで生きたと見ていいから、男の人生としてまあ波瀾万丈そんな終わりもありでいいかもしれない。
 とっつかまったのが95年のことだから、あのとき、高橋は49歳といったところ。ま、俺が48歳だから、こんな感じだったのだろうな。
 実質、花の人生は50歳手前。そしてあとは緞帳の向こうそして永遠に暗い闇。
 いろいろ思うことはあり、本人は悔しいとしか言えないだろうが、これが男の人生というもの、これが世の中というもの。
 言うまでもないがこの事件にも私は関心ない。男がどう朽ちて死んでいくのかという風流を味わうだけである。