金言名句 - 百金買駿馬 千金買美人

百金買駿馬、千金買美人、萬金買高爵、何處買青春

速く走る馬は百金で買えます。素敵な美人になびいてもらうためには千金は必要でしょう。高い地位や名誉を手に入れるためにはその十倍もの出費が必要です。そういうことは大体お金で片づきますが、すぎた青春だけはどこに買いに行けばよいのでしょうか。

 昔の五木寛之のエッセイは面白かった。若者の特権としていたかと思う、若く、夢があり、そして貧しいということ。
 これに足すか、変えるかして、みじめであること、を入れてもよいのではないか。
 遠藤周作が若い人に足りないのは「屈辱に耐えること」と説いていたのはいつのことだったか。
 若い日のみじめさというのはなんだろう。ただ、本当に、みじめっていうことだ。
 人生には浮き沈みがあり、幸運不運もある。幸運がかならずしも人生を豊かにしないことや、生まれもったメリットが後の人生を利さないことも、ま、四〇過ぎくらいからわかる。ってか、男なら厄年でフツーは人生が折れる。ぼきっとね。
 ま、運がよければ免れる。
 運がよければ生き延びる。
 ただ、生きている意味は変わるだろう。
 邱先生くらいになると人生を顧みて、金持ちになるなんて容易いことですよと言ってのけるが、そしてそれはいくばくか事実でもあるのだろうが、さて、カネか。
 こういう問題はなかなかよくわからない。
 六田登にFというなんか尻切れとんぼになった漫画あった。赤木軍馬のキャラはさして立ってなかったかと思うというか、その父の物語でもあった。なんという名前だったか。彼は青春の惨めさに立ち返っていって倒れた。あの倒れ方はいいなと思った。ただ、作品としてうまくできていたかはよくわからない。
 と、アマゾンを見たらこんなのがあったのか。
F REGENERATION瑠璃 1 (1)



著者:六田 登

販売:集英社

価格:\620

媒体:コミック



通常4日間以内に発送

 こちらもあるにはあるのだな。
F (1)


著者:六田 登

販売:小学館

価格:\610

媒体:文庫



通常1〜2週間以内に発送

 誰か今頃こんなもの読むだろうか。