夢を生きているな感じ…

 夢といってもアメリカンドリームとかの夢じゃなくて、夢遊病の夢にちかいか。
 人の少ない地下鉄をこつこつと歩いていると、なんか現実感がないなというか。
 40年前のことがふっと昨日のように思い出されるが、私には40年後というのはないだろう。10年後すらあやしい。私は無から生じて、無に帰って行く。なんでここにいるのかというのは、その現実感すらが夢にように思える。
 そういえば、先日珍しくパーティに出た。旧知もいたがさして話もしなかった。なんか話すこともないなと思った。だったら欠席しろよでもあるが、ま、顔くらいは出しておこう。会費がやや高め、ま、元を取る気はない。酒も飲まない。それでも、しょこしょこ食べて1時間。もういいかと抜けて出る。
 ああいうのを繰り返していた時代もあったなと思う。なにしていたのだろうと振り返って思う。