財投機関債関連の別の側面

 馬車馬さんのこれが参考になります。
 ⇒郵貯:改革の理由(番外編) 財投機関債のお話
 ええと、概ね賛成です。
 というと、ここと矛盾するかのようですが…

前提条件が180度違うので、finalvent氏とは結論も全く異なってくる。財投機関債に「暗黙の政府保証」の問題がない、又はほとんどないのであれば、むしろ機関債の発行は奨励されるべきだろう。また、今回いくつかの公団のHPを見に行ったが、まだ十分とはいえないまでも、情報公開はだいぶ進んできている。これも機関債へのシフトが理由である事は間違いないだろう。

 と明言されているのに、当のfinalventはこれに賛成というのは矛盾めいてますというか、矛盾かもしれません。
 が、当人としては、ああ、そうだろなというくらいです。
 このあたり、もうちょっとさらに論を展開すべきかなという気もしないではないです。
 ただ、私としては、当初、重点の置き方でちょっとパースペクティブが違って見せてしまったかというのあるかと思います。馬車馬さんもbewaadさんもある程度汲んでくださったいるふうなので、そのまま過ごしてしまうのですが、問題は財投機関債というより「暗黙の政府保証」が発生する構図はどうかという問題です。
 その意味で、馬車馬さんのこのご指摘は、いやその問題は漸進的に解決されるのだ、というふうに受け取りました。
 それを私がどう評価すると、なるほどそうかと受け止めています。
 では、私が考えを変えたかというと、いえ、そうでもないのです。むしろ、依然、特殊法人の政府保証のトリックは継続していると認識しているからです。
 それがどういうカラクリなのかずばっと指摘できればいいのですが、よくわかりません。ただ、そういう問題に固執しているのは、道路公団改革の結論が、おやおや政府保証になったなというところから来ています。
 つまり、道路公団改革ではおよそ改革にはならんだろうな、その構造はなにか、一番わかりやすい悪臭は財投機関債だなと、という発想です。
 それと、これは、馬車馬さんへの質問というわけではないのですが、氏が指摘する改善は、公社化、民営化の随伴現象なのではないでしょうか。とすれば、この流れを推進するために、郵政民営化をもう一歩進める必要があるのでは?というあたりです。
 話を単純にすると、まず、全体の配置(国民の意識改革)のなかで、政府保証の意義を徐々に薄めていく、そこで、具体的な決定的な民営化の是非がどのくらい重要かということになるかと思います。
 私は、その構造が、つまり、構造上民営化することが重要だろという認識を持っています。