今日の新聞各紙社説は…

 朝日・NHK問題が主要か。先行した産経は今朝は触れていない。毎日社説がかろうじて合格点。内部ではだいぶ朝日側にブレただろうが、揺り戻した印象も受ける。
 朝日内部ではこれで終わっただろうし、本田記者はある意味で腫れ物ということになっただろう。人事がきついのだ朝日は。ただ、伝統的にこの手の突撃隊は残るふうでもあるが。
 あとはよくわからない問題が多い。根の構造まで立ち入るとやばいことが多く、新聞はきちんとそこを避けているように見える。

●日経社説 備えも覚悟も不足、地震防災

 パス。内容なし。

●産経社説 JH副総裁逮捕 官製談合の膿を出し切れ

 パス。つまらん。

●産経社説 英誤認射殺 不幸な事件に多くを学ぶ

 難しい問題。産経の主張はそのままは受け入れがたい。

 ブレア警視総監は、謝罪の一方で、自爆テロ犯に対しては、自爆を防ぐため、頭部を撃つ方針は今後も貫くと断言した。こうした姿勢に、世論調査によれば英国市民の七割以上が支持していると伝えられたが、テロ事件に対する冷静な態度とも合わせ、英国社会の成熟度を見る思いがする。
 人権団体ですら「性急な結論は避けたい」とコメントし、多くの英国メディアも日本の一部メディア、評論家などとは異なり、単純な警察批判、権力批判は行っていないという。

 人権というのはもっと公義なものだからだと思う。

●毎日社説 6カ国協議 核廃棄の最後の機会とせよ

 読むべき内容は特になし。

●毎日社説 朝日VSNHK メディアには謙虚さが必要だ

 このくらいかな、合格点の社説は。

 圧力があったかどうかは、元々水掛け論になりやすい。その点、朝日新聞が当初報じたように、政治家側がNHK幹部を「呼んだ」かどうかは核心の一つだった。だが、検証ではそれは明確にならなかった。掲載された取材のやり取りを読む限り、記者は「政治家側が呼びつけた」という内部告発を前提に質問しており、その場で事実確認の詰めをしていない。
 朝日側は「教訓としたい」と認めているが、なぜ当初、詰めなかったのか、「相手も否定しなかったから」というだけでは丁寧さを欠く。一方で、「多くの番組スタッフが『政治介入』と受け止めていたことが確認できた」点をもって、「政治家の圧力による番組改変という構図がより明確になった」と結論づけるのも、我田引水と言われても仕方なかろう。
 関係者の取材の際、テープに録音していたかどうかも注目を集めていたが、あるともないとも一切言及していない。また、今回の問題が激しい朝日批判につながったのは、批判者の多くが「朝日新聞の取材記者は、特番で扱った女性国際戦犯法廷を支持しており、番組に介入したとされる安倍幹事長代理らの歴史認識自体も批判したかった」と見ているからだ。こうした疑問にも検証では何ら応えていない。

●読売社説 [NHK特番問題]「説得力に乏しい朝日の『検証』」

 もうちょっときつく追及してもいいと思うが。

●読売社説 [道路公団談合]「“三位一体”の構図に入ったメス」

 しかし、こういうのを曝いてこそジャーナリズムなんだが。

●朝日社説 淀川のダム 造る理屈はどこにある

 こうした問題はディテールが重要なのだが、私はこの件はわからない。

●朝日社説 6者協議 まず核を凍結させよ

 何が言いたいのかと読み直す。

拉致問題を進展させるためにも、6者協議では核の解決に全力をあげたい。

 あ、そういうことか。つまり、拉致問題をシカトせよ、と。