今日の新聞各紙社説は…

 サバト明けはどうもニュース感がぼけるというか、そのほうが自然なんだろうけど。
 なんでしょかね、テーマは。景気か。
 それにしても増税かぁ。やるのかぁ。

●日経社説 丸1年を迎えた米国の利上げ

 グリーンスパンFRB議長自身が「謎」と表現しているように、度重なる利上げにもかかわらず米長期金利は上昇するどころか低下しており、引き締め効果は出にくくなっている。金利低下で住宅ローンが借りやすくなり、米国の都市部の住宅価格は上がり続けている。自宅を担保にした借り入れが米国の個人消費の支えになっているとはいえ、行き過ぎを心配する声は日増しに強まっている。米国の「慎重なペースの利上げ」と「インフレなき成長」がいつまで続くのか。目が離せない。

 ⇒極東ブログ: グリーンスパンの難問(Greenspan's conundrum)
 このエントリの和尚さんのコメントが正解なのかなぁ。
 とするとそのことのマクロ経済学的な意味なんだろ。

●日経社説 景気の踊り場脱却は近いのか?

 ありがちな議論以上はない。
 政府側としてももうちょっと演出しないと増税できないし。
 って、増税するのか。

●産経社説 リフォーム詐欺 老人を狙う卑劣な犯罪だ

 ま、つまんない社説なんだが。
 そういえば、先日実家に行ったおり、近所の家をうろうろしている20代か30代の男がいるので不信げに見ると、愛想良く寄ってきてさも知り合いげにため口を聞くのだが、はて、どの子が大きくなったなかと記憶をたぐるのだがわからん。どこの子だオメーと訊く前にどうやらその手の業者であることがわかった。まいったな。

●産経社説 通商白書 リスク対策は総合視点で

 全体として何が言いたいのか読めず。

●毎日社説 景況感の改善 攻勢に転じるチャンスが来た

 おっ、これはいいぞ。
 なんか毎日社説切れまくっていて大変によろしい。「キレまくっていて」と書くべきかもだけど。

●毎日社説 国際ツーリズム 千客万来の国にするには

島国に住む私たちはご先祖から「外国人嫌い」とか「外国人から嫌われる」DNA(遺伝子)を受けついだのだろうか。

 レトリックにしても馬鹿丸出し。
 内容もかなり変。っていうか話になってない。

●読売社説 [通商白書]「遅すぎないか労働市場の開放」

 え?! というのが正直な感想。

 政府の対応の遅れは、東アジア諸国と進めている自由貿易協定(FTA)の交渉にも影響を与えている。フィリピンとは、昨年11月に基本合意したが、看護師や介護士の受け入れ人数で調整が難航し協定署名のめどが立っていない。 
 東アジア地域のヒト、モノ、サービスのバランスの取れた自由な流れを確保し日本と地域の経済発展を確かなものにしていく。そのためにも、労働市場の開放を急がねばならない。

 読売ってそういう主張を明確にしていたっけ?

●読売社説 [日銀短観]「微妙な段階を迎えた踊り場景気」

 どってことないというか、なぜデフレと言い切れないのか。

●朝日社説 捜査報償費 警察に説明責任がある

 知事も情報提供者らの身元を明かせと迫っているわけではない。名前の伏せ方など、文書開示の方法には工夫の余地がありそうだ。県民の信頼を得るにはどうすればいいのか。警察は知事と折り合える接点を真剣に探すべきだ。

 そこを書かないとそれほど意味のない社説。

●朝日社説 アスベスト 過去が突きつけたもの

 あれ? 朝日が今頃? なんか裏があったのか?
 都庁への言及はないが、都庁のアスベストはどうなった?