組織文化かぁ

 ⇒[R30]: 初めての360度評価

 どんな経営ツールも同じだけど、そのツールが大きな効果を上げるだけの組織文化を作りあげることの方が、ツールを導入するよりもずっとずっと難しい。だけど、ツールを入れるのにはお金がかかるけど、組織文化を変えるのにはお金はかからない。C/Pで言うと組織文化を変える方が安上がりなはずなんだが、世の中の経営者でそれに気がついている人というのは本当に少ない。僕がこれまで会った中でも、指折り数えるほどしかいないかも。
 あと、「そういう組織文化をまず変えなきゃね」と言われて、二言目に「そんなこと無理だ。議論するだけムダだ…」と言う人は、結局のところ自分は、あるいは企業は何も変えられないよ、と言っているに等しいのかも知れない。

 ひどく率直に言うと、私は「議論するだけムダ」と考える人です。
 組織文化というのは、何に対する機能を持つのかもとも考えますね。というのは、機能を考えるなら、システムの構築を合理化すべき。昨今の日本企業のトラブルを組織文化に帰着する議論は私は本質的な間違いだと思う。
 で、組織文化なんかいらね、とも思わない。
 じゃ、どうよなのだが。
 組織文化というは、組織の使命に従属だと思いますよ。
 素で言ってしまうと、企業は社会に奉仕するために存在しているので、では、どの分野で奉仕しますか、ということだと思う。これがテッテ的に経営者に理解され(知的でくてもよろし)、カリスマ的であれば企業文化はできると思う。人間というのはそういう価値性に無頓着ではない。
 単純な話、その企業はなにを持って社会に奉仕するのですか?と問うてぼよよんとした答えしかでなければ組織文化も糞もない。
 じゃ、そういう奉仕精神があればいいかというと、(1)そうでなくても企業はありえる(まさにそのあたりがシステムの優位性)、(2)言葉でタレた精神じゃないというあたりで「精神」の問題でもある。
 ま、その先は、プロ倫を嫁。
 でもあるが、プロ倫はむしろ、そういう企業をどう労働者が受け止めるかというか、労働者のエートスの問題でもある。
 話がすごく飛躍するが、ヴェーバー読みならわかってもらえるかもしれないが、これって実は「来世」の問題でもある…このあたり、質問、ツッコミ禁止ね。曰く、プロ倫を嫁、と。