今日の新聞各紙社説は…

 特に共通の話題もない。
 この期に及んで北朝鮮在日米軍の話題もないというのはなんなのだろうか。

●日経社説 イラク新内閣は結束力示せ

 あほくさと言いたいところだが、少し引く。日経がなぜ英米の対応に触れないのか理解に苦しむ。

●日経社説 歴史認識の違い際立った対独戦勝式典

 違うっつうの。

重要なことは、そうした違いを前提にしながらも摩擦を激化させない知恵に富んだ外交を展開できるかどうかである。

 今回の式典を見ると、実は、ドイツは内政の問題に終始していたというのが実態ではないのか、と。ドイツ国民も被害者であると強調したのは、東ドイツの地域を統一ドイツのなかでどう統合していくかという課題が大きいからだ。ネオナチなど表層面ではそれほどの勢力でもないが問題はその裾野にあるのだ。
 ドイツがなければフランスなど実際にはなにも出来ない。つまり、ここにヨーロッパの命運が極まる。

●産経社説 交流戦 まだ改革の一歩にすぎぬ

 この件はまるでわからない。

●産経社説 歴史共同研究 日独の単純比較は間違い

 よい社説だと思う。というか、こういう社説がないと日本社会はガス抜きされない。

 しかし、日本とドイツの戦後処理の仕方は根本的に違っている。東西に分断されたドイツはどの国とも講和条約を結ばず、主として西ドイツの連邦補償法に基づくナチス犠牲者への個人補償を行ってきた。
 一方、日本はサンフランシスコ講和条約(一九五一年)に調印後、アジア各国と二国間協定を結び、国家賠償を行ってきた。従って、日本の賠償問題はすべて決着済みなのである。

 ある意味このあたりをきちんとしないから、西尾幹二みたいのがまだ生息してしまう。

●毎日社説 対独戦勝60周年 真の和解へ新たな出発点に

 この手の問題を論じるときどうしてこういうノイズのような阿呆な私見が入ることが多いのだろうか。

この60年を振り返って教訓を得るなら、大国が小国を力で支配する構図を改め、どの国も対等な立場で平和と安全を築く国際協調の理念を確認することではないだろうか。

 ったく。

●毎日社説 少子化 重要さを増すスポーツ環境の整備

 社説子、現場知らないなぁ。
 せめてこのあたり嫁⇒「ねじまき小学生―ウチの子どもが小学生になっちゃった!!」

●読売社説 [NISC]「IT社会の安全をどう守るか」

 IT関連の社説はどうしてこう基本がダメなのだろう。

 国外から政府のホームページを狙った攻撃も後を絶たない。電子メールで個人のデータをパソコンから盗む「トロイの木馬」のように、ネット犯罪の技術は高度化し、国際的になっている。

 社内に少しは技術がわかる人がいるのだろうから、査読してから社説に出せばいいのに。

●読売社説 [住民基本台帳]「弊害も目立ち始めた『原則公開』」

 この問題はよくわからない。印象としてはプロ市民問題とか噛んでいるようにも思う。

●朝日社説 自立支援法 障害者には苦い薬だが

 論旨がわからない。悪い面もあるが改善したと言いたいのか。
 障碍者は多様なので簡単には論じきれないものがある。「自立」と朝日は言うが、根幹では家族の扶助なくしてはなりたたないだろう。というか、市民というのは、障碍者と一緒に社会生活を営むものである。象徴的ではあるが、ダウン症が一定率で発生するのは、そういうふうに受け止めるしかない。

●朝日社説 JR西日本 企業風土が問われる

 もはやコメントする気も失せる。