笹山登生の掲 示 板

 この掲示板の構造がわからないのだが(nameはねーの?)。[802] 注目するライス国務長官の言及、は、端的によく表している。

 来日中のライス米国務長官が、今日、上智大学で行う予定のアジア政策に関する演説の事前原稿が公開され、この中で、アメリカ牛肉の輸入再開問題について、「この問題については科学的根拠に基づく国際基準が存在する。国際基準に基づいて解決を図るべき時だ。」と訴えている。
 おそらく、そのいわれる『科学的根拠にもとづく国際基準」とは、「ミニマム・リスク論」であり、「ミニマル・リスク地域」を指すのであろう。
 これがOIEガイドラインに沿ったものとして認知されることによって、SPS協定もクリアでき、WTOの場でも、パネル設置が出来る環境に、本来は至ったはずだったのだが。
 しかし、その『科学的根拠に基づく国際基準』をはじめて適用しようとしたカナダが、アメリカ議会自らの手で、否定されてしまっているではないのか?
 その矛盾にどうこたえられるのですか?

 NYTの記事もこれに関連する。
 ただ、もう少し政治的にいうなら、というか、私はなんども言っているが、カナダ牛による米国のマーケットの問題が重要なのだ。