ちなみに、ドラッカーによる組織における5つの原則

1 組織は透明でなければならない。誰もが自ら働く組織の構造を知り、理解できなければならない。
2 組織には最終的な決定権を持つ者がいなくてはならない。危機にあってはその者が指揮をとらなければならない。
3 権限には責任が伴わなければならない。
4 誰にとっても上司は一人でなければならない。
5 階層の数は少なくしなければならない。

 ただし、ドラッカーは「これらの原則は何をなすべきかについては教えない」と限界を明らかにしている。
 しかし、この原則は逆にも読める。使えるのだ、日本的原理に。

1 組織は不透明でなくてはならない。権力者だけが組織の構造を知り、理解すればよい。
2 組織の最終的な決定権を持つ者とその権限を曖昧にしなくてはならない。危機にあっては、権限をたらい回しにして、どこかに悪を集約させてしっぽを切ればよい。
3 権限には責任から隔離されなくてはならない。権力者に責任が問われるようにしてはいけない。そのためには、擬似的な権力者を常に用意しておくこと。
4 誰にとっても上司は一人ということを組織ではなく派閥の原理にしなくてはならない。派閥のなかの上司がほんとの上司。
5 階層の数は多くしなければならない。というか、決定権や責任追及などの側面だけなので、表向きは簡単にしておいてもよい。