CNN(JP) アナン事務総長を聴取 石油食料計画の疑惑で

 聴取内容は不明だが、「石油・食料交換計画」で旧フセイン政権高官に便宜を図り、自らも多額の収賄を行ったとされる国連高官について、質疑が行われた模様。
 聴取を終えて国連本部を出たボルカー委員長は報道陣に対し、「今日何を達成したのかは言えない。今までも何度か(アナン氏と)会ってきた。報告書が出るのを待ってほしい」と述べた。
 独立調査委は今月31日に中間報告を発表する予定だったが、少なくとも1週間は延期されることになった。

 イラク国民への人道支援のため、国連を通じてイラク原油を売り、その売り上げで国連を通じて人道物資を購入するというこの計画については、原油の売却先や人道物資の購入元の選定などをめぐり数百億ドルのわいろが旧フセイン政権幹部や国連高官にわたったと指摘されている。
 アナン事務総長の息子コジョ・アナン氏が関係する企業が、イラクへ輸出される人道物資の検査業務を受注しており、コジョ氏が不正報酬を得ていたとの疑惑も取りざたされており、米議会が中心となってアナン事務総長の責任を追及している。

 ある意味で、これが国内報道比較の原点。