スーダン南北内戦、和平直前に民族紛争で足踏みに

 ナイロビの外交筋は、ダルフール紛争で国際社会の批判を浴びるスーダン政府は、現時点で南北和平を締結しても世界銀行や欧米から南部開発に必要な融資は期待できないと判断、和平締結の時期を見計らっている側面もある、と指摘する。

 それもある程度言える。

ある国連関係者は「南北和平で圧力をかけすぎれば、スーダン政府内の権力闘争を招く。最悪のシナリオは政権崩壊で南北協議が振り出しに戻ることだ」と説明する。

 これが難しい。とにかく世界が本気でアフリカに取り組めない現状、スーダン政府を立てるしかない。