適応障害

適応障害

Adjustment Disorder

学校や職場などでなんらかのストレスに直面したために起こる「感情的な混乱」や 「行動の混乱」のことをいいます。

適応障害は主な症状によって、次のように細かく分けられています。

1. 抑うつ気分をともなう適応障害

重くゆううつな気分に加えて、涙もろさや絶望感がある。
2. 不安をともなう適応障害

神経質、心配、過敏などがみられる。
3. 不安と抑うつ気分が入り混じった適応障害
4. 行為障害をともなう適応障害

たとえば怠学、破壊、無謀運転などの行為障害をともなう。

【診断基準】

1. ストレスになる出来事から3ヶ月以内に、精神面や行動に異常 が現れている。
2. 次のどちらかが当てはまる。
(1) そのストレスになるような出来事にさらされると、予想よりも はるかに強い苦痛を感じる。
(2) 社会的な面や仕事の面で支障がある。
ストレスからくることは明らかだが、不安障害や感情障害など、ほかの精神障害の 判断基準を満たさない。また、精神遅滞人格障害が悪化したために起こったものでもない。
4. 誰かと死別したために起こった反応ではない。
5. ストレスがなくなれば、症状は6ヶ月以内に消えてしまう。