余録:インターネット

アバターをコンピューター用語として使い始めたのは米国人、ネットで流行させたのは韓国人である。ネット文化の多国籍性、無国籍性をよく表した話だ。人の心にひそむ分身願望を満たしてくれるアバターが、古代の宗教的世界観を背負った言葉であるのも妙に得心がいく▲ネットの架空の世界を歩き回る「もうひとりの自分」。それを面白がるか、それとも悪夢に似た違和感を感じるか。ちなみにアバターラは仏教で「権化」と訳されてきた。

 てめーもこの手の文章を書きかねないので自戒。