アバターとアヴァターラの距離(2004/3/13)

 サンスクリット語のアヴァターラ(avatAra)は、文字どおりには「下方へ(ava)渡ること、到達すること(tAra)」を意味しますが、ここから、「(1)(特に神が天から)降臨すること。(2)神が地上に現れた姿(特にヴィシュヌ神が魚、亀、猪、人獅子、こびと、二人のラーマ、クリシュナ、ブッダ、カルキといった十種の主要な姿をとること)」といった意味が辞書に出てきます。アヴァターラとは、神が地上に「降りてくるという行為」を意味し、さらに地上に降りてとったさまざまな「姿」をも意味する、ということがわかれば、いまは十分でしょう。

1985年に開始された「ルーカスフィルムズ・ハビタット(Lucasfilm's Habitat)」がそれで、このご本家の「ハビタット」サービスを立ち上げた、チップ・モーニングスターとランダル・ファーマーという二人の創始者こそ、ここに言う「アバター」の命名者なのでした(ちなみに、この二人は富士通ハビタットの立ち上げにも直接に関わっていたようです)。