(oξo)太陽の党(oξo)

 なるほどねぇ。太陽の塔かぁ。私があれに入ったのは、中学一年生の時だっただろうか。雑誌「小学六年生」にガイドブックが付録でついていて、見るまえからいろいろ調べていた。やたらと混んでいた。それだけで疲れたので、二日目の観光ややめてなぜか奈良に行った。奈良は美しかった。古くさい表現だが、私は奈良に恋をしたと言っていい。二十代の後半から三十代にかけて、頻繁に奈良に通い詰めた。
 万博のことを今思うとあのときの父は今の私より若い。不思議な気がする。