「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ

 検証はどうでもいいのだが(どこが検証なんだか)。

新潮45」2004年6月号から

『現地独走スクープ!「三人は立派に任務をこなした」
             イラク人質事件犯人グループ直撃』 より

 (前略)
 (引用者注記:以下は司令官の副官とされる人物と渡辺氏の問答。)

「あの件ですね、ブラボー、素晴らしい人たちだ。彼らを抱きしめたいくらい」
 (略)
 −(略)あれは演技だったということはないだろうか?
「拘束されたのは、住民組織の検問の結果ですが、あの日本人の仲間たちは立派に任務をこなしたと、わが戦線は高く評価しています」(略)
 −やはり、あれは拉致でも演技でもなかった?
「そう、違いますね」
 −自作自演だったという話しもある。
「自作自演?」
 副官は少し気色ばんだ。
「だから人質ではないのですよ。素晴らしい若者じゃないですか。判断力もディレクションの能力も高い。わが戦線は丁重に遇しましたよ」
 −ディレクション?演出という意味なのか?
「そうですね。」
 −イラクの人々は、日本のことをどの程度、知っているのか。
「いや、ほとんど知らないと思いますよ。私はインドで仕事をしたことがあるので、少しは知識を吸収しましたが」
 −広島、長崎のことはどのくらい知っているのか。
「米国の大悪行ですね。」
 −解放声明については、日本人的な文章だと指摘する人もいる。
「そうですよ。彼ら自身が(草案を)書いたんですから」
 −強制されて書いたということか?
「違う。自分たちで書いたんですよ。」
(略)
 −では、あの拘束劇を担ったのは、いったいどんな組織なのか?
「(略)もともとファルージャには、地元の緩やかですが確固とした組織がありました。ファルージャ抵抗旅団というのです。(略)あの一般道をチェックしていたのは住民組織です。その後、最終的にあの日本人との共同作戦を担ったのは(引用者注:ファルージャ抵抗旅団に属する)一九二〇革命旅団です。(略)」
 −イラクイスラムウラマー(聖職者)協会が窓口になっていると聞いた。両者はどんな関係にあるのか?
ウラマー協会は、偉大な宗教組織です。素晴らしい指導者に率いられている。ハリス・スレイマン・ダリ師です。(略)イラク西部が基盤で、ここラマディ、ファルージャには彼の絶対的な支持者が多い。ダリ師のお爺さんは(略)"一九二〇革命の英雄"として崇められています」
 −ウラマー協会の奔走で三人が解放されたのか。
「違うでしょうね、一九二〇革命旅団はダリ師直系ですよ」
 (略)
 −解放の引き受け人、クバイシ師とは何者なのか?
「ダリ師の取り巻きですよ、彼はクバイシ族です。」

(以下全略)

 またガセかな。

 ホントに犯人グループだとしたら、罪を逃れるに必死。
 なんだか、万引き見つかって返したから犯罪じゃねー、みたいな構図。