記者の目:NGO・報道の「自己責任」論議 藤生竹志

 拘束された5人の情勢判断が甘かったことは否定出来ない。高遠菜穂子さんらはヨルダンのアンマンから陸路でバグダッドを目指し、ファルージャ近郊で給油中に拘束されたという。私も今年2月中旬には、同じルートでバグダッドまで行った。アンマンからバグダッドを目指す場合、国境から5分ほどの所にある給油所でガソリンを満タンにし、あとは絶対に停まらないで突っ走るのが普通だ。ファルージャは激戦地になる前も米軍などを狙ったテロや強盗事件が頻発していた地域であり、なぜ彼らがファルージャ付近で給油したのかは理解に苦しむ。