毎日社説 社説:2009年を振り返る 変革の芽を育てたい まだコップに水はある - 毎日jp(毎日新聞)
コップに半分の水がある。半分しかないのか、まだ半分もあるのか。変革の芽はある。芽しかないのか。政治をどう生かしどう自らを救うのか。その力は実は我々国民の側にあるのではないか。
Glass Half-Full or Half-Empty?というやつで、最近の米誌の表紙にあった。どれだったか。
で、これは変革の芽とかの比喩がいかん、というわけではないけど、現在の好転しつつある経済状況を見る比喩で使われることが多い。ちょっと毎日のこの文脈では言葉遣いが変な感じ。
朝日社説 チェンジの09年―明日に向け変革の持続を : asahi.com(朝日新聞社)
そもそも、変化や変革とは一体何だろうか。
中国文学者の白川静氏によると「変」は神への誓いの言葉を入れた器を打つことを表す文字で、改めるの意味になる。「革」は頭から手足までの全体の皮をひらいてなめした形で、生の皮とすっかり異なる姿を示す。従来の約束を破り、様変わりすることだ。
「変」は「變」の略字。意味は上の部分が「レン」の音価。意味は「反」、つまり turn over。形象の意味は「糸がもつれること」。下の部分は「攴」の意味は「打つ」だが、音価のみが意味に反映した。つまり、「ひっくり返すこと」。
「革」は、動物の白骨の形。音価は「カク」で「骼」の意味、つまり「風雨に曝さらされた骨」のこと。変革の「革」に使われるのは、「改」の借用。
「変革」は「変改」で、「ひっくり返して改める」。