日経春秋 春秋(5/8)

それが近年は客足も遠のいていたから撤退はやむを得ないのだろう。加えて百貨店という存在自体がひところの魅力を失って久しい。各地で店じまいが相次ぎ、三越は鹿児島店も閉じた。かつて銀座で育った池田弥三郎三越が「夢のような幸福のくに」に思えたと随筆に書いている。そんな時代もあったのだが。

 池田彌三郎はタレント学者でもあったが、なかなか学識も感性もあった。微妙に折口と距離を取りつつよく学んだというのもあるのだろう。
 三越はこれもね⇒沖縄三越 - Wikipedia

毎日社説 社説:水俣病救済法案 全容解明せず幕引くな - 毎日jp(毎日新聞)

 このうち、被害調査は行政が最重要課題として早急に取り組まなければならない事項である。日本の高度成長の典型的公害と言いながらも、実態の全体把握がいまだにできていないことは、不作為と言わざるを得ない。こうした調査を実施するのであれば、救済の年限を5年に限ることはもともと困難なはずだ。

 よくわからないのだが毎日新聞様の仰るような強権を発動すると全容解明できるのだろうか。つまり、科学的にこれは解明可能なんだろうか、とは思った。というか、それが難しいので政治的な決着をという話ではないのか。

 低空飛行。いろいろ思うことはあるがぼーっともしている。夢は覚えていない。
 昨日と、今日のつばさは良かったな。昨日の、主人公のダンスは美しかった。そういう素養のある女の子だったのか。

ブログ観みたいなもの

 ⇒[Blog]自分の愛すべき文章が消えた時、このネットの世界は荒野になる - kuroihikariの日記
 私もいつかブログの世界から消えるのだろうなと思う。どう消えるのかとしばし考えることは多い。突然の死によって途切れるか、私が終了の辞を書くか。黒光さんが思っているだろうように、ブログを終わりを言い渡した「私」とはなんだろうとは思う。
 私は、別段ブログを書かなくても生きているというか、私の生活者の一面はあまり書いていない。6年近く書きながら、いつのまにか「爺」ステータスな、役作りの気持ちもないではないし、「匿名」で書いてみたい気もしないではない。うまくいえないが、ブログで表現される「私」は私ではない。
 まあ、基本的にはなるようになるしかない。

ホノムラさんとか、yukiさんとか、noon75さんとか・・・ 面白い過去ログが消えてしまった個性派ブロガーさんたちは、自分の渾身の・愛すべき文章たちが消えたあとのネットの世界を見て、一体なにを感じたのだろう。

 わからないが、愚かさを思ったのではないかな、つまり、ブログの世界に残る愚かさというか。そして、私についていえば私は愚かだと思う。それと、ごく率直にいえば、これは優越感というのではないけど、私には私の強さというのがありそうだ。私語りになるが、私は弱い人に見られることが多い。いや実際にあれだこれだ、そうだろ、打たれ弱いだろ、とか。ただ、私は私という人間をそれなり半世紀冷やりと見ている(食えない、やなやつだなと見ている)。その中では、こいつには卑怯者にも似た強さがあるかもしれないなとは思っている。自分が強いと自分で思うという意味ではない。

以前テレビで宝塚の星組トップスターが「同期は大切」と言っていた。それはブログの世界でもそうだと思う。自分がブログを始めて、そして出会い、トラックバックを飛ばしあい・何度となく言及しあったブロガーたちは、自分にとってのかけがえのない同期なんだと思う。自分が同期だと勝手に思ってるだけで、実は相手のブロガーさんはブログ歴がかなり長かったりもするんだけど、でも自分がブログでの活動に最も比重を置いていた時期にかかわりを持ったブロガーさんたちは皆、同期のように感じられる。

 それはそう思う。
 そして、私はそう思いつつ、振り返りもするけど、それでも前に進んでいく。
 私は傍からみたら前に進んでいるのではなく後退しているように見えるかもしれないし、錯誤の道にあるのかもしれない。
 でも、なんとく前に進んでいく感じはする。それなりにいろんなものをなぎ倒して。
 なぜかのかわからないけど。
 私は、うまく言えないけど、前に進んでいくとか、強いというのではなく、いろんな人、愛する人もに捨てられていることに慣れ、そしてどこかに恨みつつ許して忘れていこうとしているのではないかとも思う。
 私が忘れられないために書いているより、私を忘れた人がその道を行くとき、私は私で別のように見える道をただ進むしかないということかもしれない。
 ネットの世界にも長いせいか、賛意を示してくれた人が手のひらを返したように憎悪を向けてくることもなんどか経験した。自分にその原因の一端はあるだろうが、自分が自分でしかありえず、そして前に進むときに必然的にそうなるなら、その憎悪を受けるしかない。

NHK 「秘められた聖地 アトス」、見たよ

 ⇒NHK+ID 番組詳細 ハイビジョンスペシャル「秘められた聖地 アトス」
 オリジナルは2003年かな。
 かなり精力的に作成したという感じは伝わってきた。BGMがイーノっぽいのにはちょっと辟易とした。
 総じてアトスの全体や、置かれている現況、歴史なども、うまく描いていたし、欧米でも見たいだろうすごい作品だった。
 個人的には、正教への思いもあるので、修道士の内面への描写がフラットというか、食い足りないというか、日本人らしい浅薄な感じだった。意図的に浅薄にという手法もあるが、これは違うだろなと思った。
 スタッフに正教へのインサイトを持っている人がゼロとは思えないのだが、正教の深みは今一つ足りなかった。

NHK 箱舟の民 聖夜に祈る〜アルメニア・エチミアジン〜、見たよ

 ⇒NHKアーカイブス 保存番組検索: 探検ロマン世界遺産 箱舟の民 聖夜に祈る〜アルメニア・エチミアジン〜
 探検ロマン世界遺産の一環で、それなりにトルコ配慮もしてあるが、かなりアルメニアに食い込んで描いていて面白かった、というか、人がよく描かれていた。
 映像の端々にいろいろ思うこともあった。グルジェフのことも少し思ったか。