日経春秋 春秋(5/8)

それが近年は客足も遠のいていたから撤退はやむを得ないのだろう。加えて百貨店という存在自体がひところの魅力を失って久しい。各地で店じまいが相次ぎ、三越は鹿児島店も閉じた。かつて銀座で育った池田弥三郎三越が「夢のような幸福のくに」に思えたと随筆に書いている。そんな時代もあったのだが。

 池田彌三郎はタレント学者でもあったが、なかなか学識も感性もあった。微妙に折口と距離を取りつつよく学んだというのもあるのだろう。
 三越はこれもね⇒沖縄三越 - Wikipedia