日経社説 訪日する胡主席に伝えたい

 チベット問題で中国政府はようやくダライ・ラマ14世側との対話再開の意向を示したが、国際世論の逆風をかわす単なるポーズでは意味がない。スーダンダルフール地方の人道危機では、資源確保の狙いから中央政府側に肩入れする中国の対応に首をかしげざるを得ない。

 チベットの件で中国を非難する人は、刺身のツマのようにダルフール危機に言及する。でも言及するだけだ。AUがこの問題にどう取り組んでどの問題を起こしたをちょっと考える人すら少ない。
 人道問題を難しく語る人はいる、過去のことを語る人はいる。でも、今の人道問題を具体的に語る人が少ないのはどういうことなんだろうか。

産経社説 【主張】硫化水素自殺 二次被害より一層深刻だ - MSN産経ニュース

 自殺は連鎖反応的に起きるケースが多い。インターネットで自殺を呼びかけ、見知らぬ者同士が集団で練炭を使った自殺が、つい最近まで続発した。
 硫化水素自殺も、きっかけはインターネットだ。発生方法を具体的に説明した内容がネットに書き込まれ、若者を中心に自殺志願者の間に広がった。
 二次被害が憂慮されるだけに、警察庁も対策に乗り出したのは当然である。周囲を巻き添えにするような書き込みを「有害情報」に指定、ネット接続業者(プロバイダー)などに書き込みの削除を要請した。
 警察当局には、自殺を誘発するような具体的な書き込みや文言は厳しく取り締まってほしい。
 日本では毎年、約3万人が貴い命を自ら絶っている。特にネットの普及で自殺者の数が増えているのが実情である。
 ネット社会に対応しながら、どうすれば有効な自殺防止につながるか、一人ひとりが真剣に考える時代にきている。

 だそうですよ。
 普通の科学知識があれば硫化水素なんか作れますよ。そして普通の科学知識があればそんなものは作りませんよ。「一人ひとりが真剣に考える」から自殺しちゃうんですよ。きちんとベースの知識を大人もリニューすべきですよ。

朝日社説 移民100年―父祖の地で夢を支えよう : asahi.com:朝日新聞社説

 ブラジル移民の問題は重要だなというのは以前に書いた以上はないのだが。
 がというのは。

 その父祖の地で、日系人が地域社会に溶け込んで、安心して子どもを育てられるよう支えていきたい。

 それを言うならフィリピンの日系人もかなりいる。潜在的には5万人くらいいるのではないか。

朝日社説 物価上昇―インフレ・デフレ合併症 : asahi.com:朝日新聞社説

 消費者も発想の転換が必要だ。行楽などではマイカーを控える。コメなど国産で生産にゆとりのある食料をもっと見直す。こんな足元からの行動で生活を守るしかない。
 細かい取り組みも、日本全体で行えば効果は大きい。インフレとデフレの合併症を切り抜けるために、これまでの常識を見直すことから始めたい。

 常識を見直すならこれは間違い。車を控えるのは環境上好ましい。コメで国産というのは趣味の問題で日本はもっと輸入品の比率を多くして円高メリットを得ること、というかそのためにさらに流通を改善(むだな規制を減らす)すること。なにより、ケチケチではなく有効な消費意識を持つこと。などなど。
 日本の国内的なデフレ基調は変わらない。それでも全体としては外圧でインフレの圧力はある。それをどう賢く生かすかということ。
 世間には貧しい人も多い。だから、その人たちを保護することも重要だけど、反面カネの使い道がなくて愚かな事態になる人もいる。全体のバランスと自覚が大切。というか、一定以上の年代で富のある人は新しいライフスタイルを確立したほうがいい。

曇り

 午後は少し雨になるしい。海上に前線がある。昨晩は、夜中になぜTwitter。なんかいろいろぶちまけ。で、すっきり寝たわけでもなく、ビールを一缶飲んでぼんやりと、日中届いた英書をめくりつつ。
 夢は、PDFのようなESPベースのフォーマットの解析という話。なるほどバイナリーははいってないですねとか。