暴言とか
私もけっこう口の悪いブロガーなんで相応の目にあうのだが、これは他人事。
ひどい暴言撒き散らしてんなと思えるブロガーでも、なんというのか、その人の根の部分がよくわかると、別に気にしない。でも、気にする人がいて騒ぎ出す。まあ、騒いでいいんじゃないのとか思う。自分が巻き込まれると、火消しがめんどくさいというか、でも、ようするに、自分の根の部分がそれだけ理解されてないってことだよなと思う。
まあ、そのあたりのどんぱちは血気が若い証拠だし、その情熱で云々。
で、こうした事態で、なんというのか、え?この人、こういう人だったけというのが起きることが問題。自分に引きつけて率直に言うと、私はあまりそういうことはない。こんなことを言うと誤解されるだろうけど、私は私の感性に合わない人でもけっこう許容してふーんオモスレーとか見ている。でも、そこまで許容できないなでも反論するまでもないその人の個性の展開でしょというときはこっそりさよなら。その話は以前書いた。
が、どうも世の中こっそりさよならできない人もいるし、つい、なんというのか騙された感みたいにその人に感情的なものをぶつけてしまう人もいる。まあ、わからないでもないけど、経験的にそれってなんにもないんだよなと思う。
まあ、根の部分で理解できる人が何を言ってもふーんなものだが、どっかで、え、私この人誤解していたとか騒ぐ人はというかそういうことを過去に言い出した人は要注意かなとか思ってはいる(過去に誤解していていま理解できるというのならいいのだけどね)。つうかネットで人物評価違っていたらその責は自分にあるのであって自分の問題だし、ようするに自分の見る目がなかったな、ダメだ俺・私ショボーンというのに終わるもんだと思うが。
日経 春秋(7/15)
石見の銀が東西交易に大きな役割を果たした点も今回認められ、肩の荷を下ろしたが「問題はこれから」。観光客は急増中。では観光施設だけを充実させればいいのか。「遊興に明け暮れ、廃れた歴史は繰り返さない」。若者が物づくりのプロに育つ町にするという。
なんだか途方に暮れるな。まあ、がんばってくれとし言えないか。いったい島根の若者が物づくりのプロに育つ町で何を作るんだろう。対岸が展望だろうか。いや島根の人をそねみたいのではない。そのビジョンが見えればなと思う。ただ少なくとも世界遺産とは関係ないと思うが。
日経社説 農業票ではなく農業再生を競え
これは微妙に全体像が間違っているな。バラまきとか粗雑な視点に立っているのがいけないのだろう。放言でいうがバラまきが正しい。日本の兼業体制の農家は実質国家補償でやってきたのだからそれをここで一気に止めるわけにはいかない。だから直接補償でよろしい。では農業はどうか。「食糧自給率がカロリーベースで40%」という修辞から透けて見えるが現状の日本ではカロリーベースなど問題ではない。むしろ、市場で売れる農水産品の流通の問題だしそういう経済の問題なのだ。カロリーベースをいうなら国の安全保障と米国との関係でシーレーンをどう守るかだ。べたにいうと、中国がこけたときどこからカロリーをもってきますか、ということ。豪州でしょ。
毎日社説 イラク報告 米軍撤退へ踏み出す時だ
おやおや。サウジと米国の構図がまるでわかってないのか無視しているのか。それ以前に撤退の意味が違っているように思うが。放言でいうと、欧州側やスンニ諸国はイランを恐れており、その歯止めに米国がイラクに居座っているのをそれほど迷惑に思っているわけではないというか、サウジが盟主づらされるのを彼らは好んでいない。
読売社説 中国産品 これでは世界の消費者が見放す
私はこの問題はそれほど大したことはないという感じがしている。米国では日本に伝えられている以上にひどいバッシング状況のようだ、つまり、米国庶民レベルでは。こうした事態は人種差別的な空気を含むので日本人にとってもよからぬなとと思うが、進み出すとコントロールが難しくなるものだろう。
中国政府は事態を深刻に受け止め、改革に着手すべきだ。そうでないと、中国産品は世界中で排除されかねない。
執筆子は日本の産業・流通の現場に関わったことがないのだろうが、日本の場合、日本の市場が問題になれば、日本人というのはさらっとした顔でマジな対処を繰り出すようになり、そのあたりではまだまだ華人に引けを取らない、と思う。この日本人の地味なマジさかげんは華僑たちも一目をおいているだろうから、個々に対応ができるだろうし、まして読売のように中国政府にそれを期待しても逆効果になりかねない。
というか、さすが文化大革命の国だなと思った。あれは過去のことかと思ったが、今まさに第二文化革命かもしれない。ドン引く。
朝日社説 ブッシュ政権―異常なレームダックだ
なんか微笑んでしまった。朝日新聞はほんと反米なんだなと思った。私が見る感じでは異常なというほどの事態ではないと思う、というのはと書くのを省略するが、リービーの問題もうまくまるめ込んだなと思うし(あと日本人は中絶問題とか関心なさ過ぎ)。
イラク問題がすでに撤退のフェーズというのはそうだが、ようするにそのケツを民主党に持っていくというシナリオをどう米国民が受け入れるか。そこが見えてこない。
イラクに限らず、混乱が続く中東情勢の改善、北朝鮮の核廃棄、迷走する多角的貿易交渉の立て直しなど、世界が直面する課題もたくさん残っている。
北朝鮮問題については朝日新聞が他人事のようにいうほど暢気なことではない。米国がぶれるなら日本の外交がマジで問われかねない。その力量が日本にあるか疑わしい。いったん地獄を見ないとダメという言い方があるが、地獄なんか見ないにかぎる。ただ、なんかあまりよからぬ空気ではある。日本大衆はこうした事態にそれなりに賢明なことがあるので、それに期待するしかないだろう。
台風接近
沖縄で暮らしていた頃は毎日台風情報を見るのが日課だったが、東京に来てからなんとなく廃れた。久しぶりに米軍の気象情報などを見て日本のそれと比較したりして、なつかしい感じがした。
東京はすでに前線を抜けたようだし、台風は太平洋側に逸れそうな感じだ。風のピークは正午から午後にかけてだろうか。外の様子を見ると雨は普通の梅雨の雨のようだ。台風の速度は遅いが、たいしたことなく過ぎそうで、夕方には小康といったところだろうか。被害が出るとすれば降雨量による問題だろう。半日から一日遅れて関東でも被害が出るかもしれない。ニュースをちらと見ると九州には被害が多いようだが、死傷者は近年の台風ほどでもないだろうか。ある意味で慣れつつあるのだろう。
沖縄にいたころ老人がテレビの台風進路を見て九州に被害が出るとつぶやいたのを聞いたことがある。ふとなぜですかと聞いてみたら、本土の人は台風の備えが甘いからだということのようだった。老人の頭のなかでは、本土を行く台風の簡易データベースのようなものがあるのだろうかと思った。
昨日はなんとなく寝付かれない夜になるか、雨音でも聞いているのがよかろうと思ったが、なんとなくCDをかけて聞いているうちに寝てしまった。起きると7時を過ぎていた。寝た部類か。
昨日はそれなりに忙しかったが出がないせいで、ちょこちょこと料理みたいなことをした。料理はできるだけ加工品を使わずプリミティブなレベルからプリミティブに作りたいものだと思うが、そうはいっても手間もかけたくないので、適当になる。久しぶりに鯛焼きを焼いて食ったらうまかった。
以前に書いたけどネットで言う「印象操作」の概念は基本的な間違いではないの
これは以前にも書いたけど。
ネットの用例を見ていると、「相手の印象を、こちらが鉄人28号でも操作するように操作する」という理解が多いみたいだけど、それは基本的な間違いではないの、というか、そんな概念は学問的には存在しないんでないの。(っていうか、それって普通は無理だろ。)
「印象操作」と言われる言葉の原語は、impression management のようなので、「印象管理」と訳したほうが誤解がないと思う。
で、「印象管理」というのは、たとえば、会社の社長が謝罪会見をするなら、スーツをきて身だしなみをよくして頭を深くさげる、ラッパーならスーツを着ないとか、といったふうに、聴衆に与える印象がばらばらにならないように管理するということ。
ついでに、"impression control" というのは印刷用語。
「印象操作」という日本語の字面が奇妙に一人歩きしているのではないのか。
で、ネットとかでいう「印象操作」は spindoctor のことだと思が、これは、単に「情報操作者」でよいと思う。
ただ、その場合でも、相手の脳に入った情報を操作するというより、インプット情報を操作するということ。