2.VII. Fear and Conflict

 心の力についてかなりまとまったことが書かれているし、これはレッスンの基本原理でもある。
 二日空けてしまったが、前回の章での心のことはこの三日間ずっと心にひっかかっていた。その間、個人的に感情が切れそうになったこともあった。
 心についてこう記されている。

There are no idle thoughts. All thinking produces form at some level.

 これは、いわゆるニュー・ソート系によくあるテーマなのだが、Acimでは逆説というのでもないが、ニュー・ソート系とは異なっている。ニュー・ソート系では、思考は自がの欲望の道具だが、Acimでは聖霊を招くためのものだ。

Few appreciate the real power of the mind, and no one remains fully aware of it all the time. However, if you hope to spare yourself from fear there are some things you must realize, and realize fully. The mind is very powerful, and never loses its creative force. It never sleeps. Every instant it is creating. It is hard to recognize that thought and belief combine into a power surge that can literally move mountains. It appears at first glance that to believe such power about yourself is arrogant, but that is not the real reason you do not believe it. You prefer to believe that your thoughts cannot exert real influence because you are actually afraid of them.
 
心の力を知るものはほとんどいない。そのすべてを知り尽くした者はいない。もしあなたが恐怖から免れたいなら、徹底的に理解すべきことがある。心はとても強力であり、その創造の力を失わない。それは眠ることがない。どの瞬間にも創造している。思考と信念を併せれば文字どおり山を動かすことができると理解することはできない。自分に対してそれほどの力があると信じるのは最初の印象では傲慢であるかのようだが、その理由はあなたが信じたくないからだ。あなたは自分の思考がそれほどの現実的な力を持つと信じたくのは、それを本当は怖れているからだ。

 Acimにとってこの見える世界は存在しない。存在=創造は思念の世界であるから、心の力は絶対になりうる。詭弁のようだが、実際には、人間は通常、思念の世界を意志して生きているのではなく、世界の栄光を受け入れている。
 どことなくグルジェフにも似ているなという感じもする。「意志」というのは、心の作用であり、現在私たちがそう思っているものより、はるかに強力なのかもしれない。