毎日 社説:経済対策 本来やるべき事は何か− 毎日jp(毎日新聞)

 やるべき仕事を棚に上げ、政治家が日銀にさらなる追加金融緩和を求めるのも責任転嫁以外の何ものでもない。日銀は先月、追加の緩和策を決めた。それまで「来年6月末までに70兆円」としていた、国債などを購入する基金の規模を「来年末までに80兆円」に拡大する内容だ。
 それを「100兆円に増やせ」とか、「デフレ脱却まで無制限に」といった声が聞かれる。資金不足が経済成長を妨げているわけではないのに、バナナのたたき売りのごとく緩和を積み増しても、何か手を打っているというアリバイ作りにしかなるまい。日銀は、経済効果が乏しく政治の怠慢を助長するだけの追加緩和に逃げ込むべきではない。

 バーナンキ、万死に値するな。