晴れ・ログイン

 台風は接近中のとのこと。
 HDRに貯めた番組を整理してたら、これがあった。
 ⇒恋愛検定 | NHKプレミアムドラマ
 一話を見た。存外に面白かった。
 ⇒恋愛検定 | 次回予告とあらすじ
 田中麗奈という人は由良御前くらいしか知らなかったが、こういう演技もなかなかうまかった。32歳らしい。撮ったころは31歳ぐらいか。30を越えた女の微妙なふけぐあいが映像でうまく捉えられていたし、田中もそれをうまく出していた。
 見ながら、恥ずかしながら、ずきずきくるものがあるというか、脚本はこれは僕の世代に近いんじゃないかと見ると、桂望実という人で1965生まれ。まあ、そんな感じかな。
 本のこと。
 これ⇒2日で人生が変わる「箱」の法則
 そのこれ⇒The Anatomy of Peace
 を読み終えた。
 以前邦訳書で読んだときのような感動みたいなものは弱かったが、以前よりよくわかった。それと、実に、登場人物のドラマとして構成されている点では文学的な作品とも言えるようにも思えた。その面で、邦訳書は、発言者の構成というか、誰の発言かの指標が省略されて読みづらい印象を受けた。
 邦訳書では6章でのモリヤ山の、旧約聖書の部分を省略しているため、24章との整合がつかなかくなっている。他、終盤に近づくとページ調整かと思われる編集が目立った。以前ブログで指摘した部分を除いては、それほど訳に問題があるわけでもないが、これは翻訳し直したほうがよいのではないかとも思った。
 私はモルモン教について詳しくないが(普通の日本人よりは知っているだろうが)、本書は基本的にモルモン教の神学なのだろうとも思った。それでどうかというと、それはそれでよいのではないかとも思った。
 前書の邦訳は、「気持ちに反する」で通していて、それは違うのではないかとも思ったが、本書の終結ではfeelingという表現もあるので必ずしも、そこに問題点があるとも思えなかった。
 本書の主要概念は、前書同様、自己欺瞞から自己正当化、それが共謀というのが一つのcorollaryではあるが、本書ではこれにモリア山というコンセプトをあげている。このあたりがモルモン神学なのだろう。そもそもユタは山民で、モリアにはユタの暗喩が込められているのだろうという印象はあった。
 自分はどっちかというともうAcimサイドなので、Arbingerのように、この世界の側の布教的な戦略的な関心はないが、考えてみれば、この平和の山のモデルは現世的なメリットはあるだろうし、そこは考えさせられた。
 Arbingerとモルモンの関係は、そうは言っても、直接的ではないし、ざっとモルモンの反応を見ても、彼らの信仰とはずれがあるようにも思えたというか、モルモンの人は、直接的な神とのコミューンも大切にしているが、一種の長老的牧会で成り立っている。