朝日 米大統領選―異なる米国像の選択 : 朝日新聞デジタル:社説

 これもひどいな。「異なる米国像の選択」というのは米民主党のレトリックにすぎず、ジャーリズムであれば、そのレトリックのフレームワークを批判的に見なければならない。
 書かれている内容もお粗末極まる。バーナンキFRBの立場としては中立だが、自身の政治思想はどちらかといえば共和党に近いように、またマンキューなどのブレインも共和党にはある。朝日新聞が浅薄にロムニーをたたいて済むほど、米国の経済学知見は両党において薄くはない。

 オバマ氏は指名受諾演説で、「お互いに対し、将来の世代に対して一定の責務があると受け入れてこそ、国は機能する」と訴えた。1期目の最大の成果である、国民皆保険を実現するための医療保険改革や、富裕層増税の訴えにつながる考えだ。

 オバマ国民皆保険を司法は税だと規定した。それは中間層にのしかかる。他方、「富裕層増税」は象徴的な意味しかない。
 日本の「リベラル」の薄っぺらさはどうしたことなのだろうか。
 そして、こう書くことで私についても、微々たるものではあるのだが、保守主義だかという批判が出てくるのだ、その浅薄さゆえに。