朝日 戦後67年の東アジア―グローバル化と歴史問題 : 朝日新聞デジタル:社説

 きのうはさらに天皇訪韓の可能性に触れ、「独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るなら来なさいと(日本側に)言った」と語った。
 大統領の行動や発言の真意は不明だ。

 真意がよければそうした言動をしていいということはありませんよ。

 日中韓は経済的に深く結びつき、多くの観光客が互いを行き来している。韓流ドラマが日本のテレビで放映されない日はないし、日本製アニメや大衆文化は中韓に浸透している。お互いに安定した関係を必要としているのだ。
 ところが、歴史や領土となると、とたんにいがみ合う。
 それを加速させているのが、グローバル化の進展だ。ヒトやカネが国境を越えて行き交う時代には、競争の激化や格差の拡大を前に、一国単位の政治は限界がある。手詰まりになった政治家たちが、人々の不満の矛先を「外」に向けようとする。
 国境を低くするはずのグローバル化の進展が、ナショナリズムを刺激する逆説である。

 いがみ合いにだいぶ推進に寄与したのは朝日新聞さんでしょ。そういう自覚はないでしょうが。

 国内にナショナリズムの世論が高まったとき、それを沈静化させることこそ政治家の役割である。ところが、経済や文化の交流の太さにタカをくくり、無警戒になっていないか。
 ましてや、政治的な思惑から世論をあおったりするのは論外である。
 歴史認識の問題に、社会として取り組むことも必要だ。

 この問題はアルメニア虐殺問題を見ても、米国の原爆意識を見ても、「歴史認識の問題に、社会として取り組むことも必要だ」で解ける問題ではない。

 歴史は、一方が正しく一方が間違っているという二元論ではとらえきれない。かといって、国家の数だけ歴史観が存在するといった相対主義に閉じこもっては、多様な人々が共存する世界は実現できない。

 それが騒ぎ立てる国に理解されるまで続く。そして今回の事態は明白に韓国に問題がある。

 歴史認識を近づけることは容易ではない。長く厳しい道のりを覚悟せねばならない。

 というふうに欧州など他国が進んでいるわけでもない。
 大切なのは、二世代もたったら憎悪を継承するのではなく、和解をつないでいくことだろう。
 ⇒英の反日退役軍人が和解式典 - MSN産経ニュース

【ロンドン=内藤泰朗】第二次大戦中、インド北東部インパール付近で日本軍と死闘を繰り広げた英国の退役軍人らが12日、ロンドン近郊で慰霊式を行い、かつての「敵国日本」に和解のメッセージを伝えた。反日最強硬派の退役軍人グループが日本との和解を打ち出したのは初めて。戦闘から68年が経過し関係者らは和解進展に期待している。